apnea report

ライター/エディター 野田幾子が綴る
アプネア(フリーダイビング・潜水競技)の記録
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Oct 14

WC_Italy:DYN予選2日目結果・金田/北濱

12日はダイナミック ウィズ フィンの予選が行われた。

金田勝巳 申告150m 結果155m(自己ベスト・これまでの公式記録150m)

■試行錯誤の中での自己ベスト記録


180mを目指してトレーニングしてきた。今日はギリギリすぎず、余裕がありすぎず、といったところ。コンディションがよければファイナルで180mを目指したい。幸運にも最後の23人目でファイナルに残ることができたが、男子はいまの自分の記録では世界で闘えない。

DYNはあまり得意種目でなく、トレーニングも試行錯誤中。まだトレーニングニューを研究し尽くしていないという気持ちもある。自己ベストを出せたことはうれしいが、相対的に見るとまだまだ。世界で闘えるレベル、200mへのステップとしてファイナルをとらえている。

小学生から大学1年まで競泳の選手。1年の後半から卒業までトライアスロンをやっていた。競泳ではバタフライの選手だったので、ドルフィンキックは得意と思われがちだが、基本の基本は一緒でも、フィンの使用/不使用ではドルフィンキックでの身体の使い方、エッセンスがだいぶ異なる。腰から下、特に脚の使い方が。競泳では腰から下、脚で水を打ちに行くが、フリーダイビングではいかにエネルギーロスをせず効率よく進むかが鍵。

また、競泳の動きは短い時間に持てる力をすべて出力するというもの。そのクセを、限られた酸素で可能な限り距離を伸ばすフリーダイビングに持ち込むと仇になる。適した体質、身体の使い方、エネルギーの出力の仕方すべてが違うので…。

自分の中での大本命はスタティック(STA)。練習ではあまり調子がよくないが、大はずししなければ予選・決勝と、2回チャンスはあると思っている。

【北濱淳子 申告130m 結果50m イエロー(ペナルティ・これまでの公式記録150m)】

■競技中「なぜ自分は泳いでいるのだろう」の問いが浮かんでしまった

申告距離への未達、スタート時の壁に背中をつけていなかったと見なされてペナルティ。調子は悪くなかったのだが、45mほどの地点で泳ぐ気が失せた。「なぜ自分は泳いでいるのだろう。プールで泳いでいて楽しいのかな」と考えてしまって。DNFでもそんな感じ。直前のギリシャでの海洋大会はやる気に満ちあふれていたのだが、鼓膜を破ってしまって悲しかった。

プールで息を止めているのがなじんでいないのは確か。プールで競技をやる意味、楽しみが見いだせなくなっているのかも。海洋競技は海に作られたプラットフォームでしか練習できないし、そこに集中している。また、自分の中でもっと深く行くべきだとアドベンチャー的要素もある。それがプールには1、2年見いだせなくなっていた。

プール競技の練習をしようとすると、アドバイスは求められるがアドバイスはされないことの方が圧倒的に増えてきた。どうしても自分の練習に集中できなくなる。1年前というと、他の選手の記録が一気に上がってきたあたり。

競技を始めて10年弱。世界大会に参加している選手にもジャッジにも知り合いが多く、皆が口々に「どうしたの?」と。理由を話すと、しばらく休んだらと言葉をかけてくれる人もいた。


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